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日本消化器外科学会総会に出ています

7月17日から19日まで、日本消化器外科学会総会に出席するため、東京・品川の高輪プリンスホテルへ来ています。

鴨川に住んでいたころは、高速バスで亀田総合病院から東京駅まで2時間以上かかっていたのと比べると、現在は船橋からですので、交通の時間がずいぶん短くなって楽に感じます。ただ、車内でゆっくりと小説を読む時間が確保しにくくなった感じもします。まあ、私はどこに住んでいても、それなりに有意義な過ごし方を見つけることができるたちですので、ありがたいです。

今回の私の仕事の中で、最も重要なのは、ワークショップ27「希(まれ)な消化器外科の病態とそれに対する対応」の中での特別発言でした。若い時からいろいろと希な疾患について、たくさんの論文を書いてきたのが認められてのご指名だろうと思っております。

このテーマの下で、11人の演者が発表し、それぞれの発表内容について、司会者および特別発言者の私も含めた会場の学会参加者が討論をし、最後にまとめを兼ねて、特別発言者が意見を述べるのです。司会は現在、教授職などについている人が担当し、特別発言者は、私のようにかなり高齢になった医師が指名されることが多いのです。これまでの豊富な外科医療の経験を基に、高所より大局的見地に立って本ワークショップの総括をすることが期待されているのです。

若いころは、2時間、3時間のシンポジウムやワークショップの司会を依頼されるのは、大変名誉なことなので、喜んでお引き受けし、体力的にも問題はなかったのですが、最近は2時間を超える発表および討論の司会や、総括発言には疲れを感じますね。何しろ、その間は全ての発表者の発表内容を理解し、それを評価していかなければならないので、結構大変なのです。

特別発言者となると、それらの発表および討論内容を全て吟味して総括をしなくてはならないので、高齢になってきた病人には負担に感ずるときもあります。

しかし、頼まれるうちが華でもありますから、喜んでお引き受けすべきでしょう。

今回も多くの参加者から「1年前、半年前と比べると、加納先生はかなり元気になっておられると思いますよ」と声を掛けていただきました。「心筋梗塞、脳腫瘍、2回の脳出血と、何回も加納宣康死亡説が流れましたが、また復活してこられて、今では不死身の加納先生と言われていますから、まだまだ元気にご活躍ください」と全国の若い人たちから励まされます。本当にありがたいことと感謝しています。

皆さまのお言葉に甘えて、もう少しこの世にはばからせていただきたいと思いますが、房日新聞読者の皆さまも、お許しくださいますでしょうか。「憎まれ爺(じい)、世にはばかる」と言われないように気を付けますので。

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加納宣康 昭和24年8月4日、岐阜県生まれ。千葉徳洲会病院名誉院長

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

7月23日20時00分 544
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