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私が亀田総合病院時代に若潮マラソンに出場していたことは、この欄で何度もご報告してきましたので、覚えていてくださる読者の方もおられるかもしれません。

2016年3月末に亀田総合病院を退職して船橋の千葉徳洲会病院へ移りましたが、その後、2回も脳出血で倒れ、入院治療、リハビリ治療を受けておりましたので、若潮マラソンへの出場は、ほぼ諦めておりました。

しかし、最近はかなり体調も良くなってきたと感じておりますので、1日の歩行数をかなり上げてきております。

先週あたりからは、1日の歩数が8000歩から1万歩くらいに伸びてきましたし、歩くスピードもアップしてきました。

こうなると、一度は諦めた「若潮マラソンへの復帰」が頭をよぎるようになりました。

心筋梗塞患者の私が参加していたのは、フルマラソンではなくて10`コースでしたが、参加資格が「90分以内に完走できること」となっています。千葉徳洲会病院へ転職後、2回も脳出血を患ったため、ふらつき以外に、まだ高次脳機能障害があって方向が分かりにくいことも時にありますので、これまで2年間は参加を控えてきましたが、ここに来てが然、再出場への意欲がわいてきました。ただし、90分以内に10`を完走するのは無理ですので、初めから90分という制限時間を無視して出場することを許していただく必要があります。

私が2003年に発症した重症心筋梗塞から生き延びて数年後に、若潮マラソンに初めて参加したときは、参加者の中に93歳の方がおられたと思います。心筋梗塞から復帰後の初出場の私にその方が「私は93歳だよ」と声を掛けてくださいました。衝撃的な一言でした。その時から私は毎年、参加者名簿にその方のお名前を探すようになりました。1年後にはお名前を確認しましたが、その後は見ることができないでいます。さすがにもう出場は無理だと思います。その方は、90分という制限時間は無視して参加しておいででした。

私の方は、心筋梗塞の再発はないものの、さらに2回の脳出血を経験して、若潮マラソンへの出場を意識しないようにしてきましたが、また復活を目指そうと思い出しました。

関係者の方からは、迷惑だから参加しないでくれ、と言われる可能性が高いでしょうが、内心、出場のチャンスをうかがっております。また館山路で太鼓を叩いて応援してくださる皆さまにお会いしたいです。

亀田総合病院時代に私の伴走をしてくれた当時の若手医師諸君も、もう小学生の子どもさんがあると思いますので、そのお子さんたちと一緒に、「小学生の子どもと参加する2`コース」への参加も視野にいれておきます。

幸い、千葉徳洲会病院の医師の中に、安房高卒のW先生がおられて、今も毎年、若潮マラソンに出ておられますので、彼と相談しながら準備を進めていきたいと思っております。

また皆さまにご心配、ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、生きようとする老人の気概だけは評価していただきたく思います。

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加納宣康 昭和24年8月4日、岐阜県生まれ。千葉徳洲会病院長

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

11月26日20時00分 274
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