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現在、私の長女一家は、夫の仕事の都合で米国サンディエゴに住んでいます。

小さな子どもを2人連れての海外赴任ですから、大変なようです。2人目の子が生まれてすぐに出発したのですが、夫が仕事の都合で先に渡米していて、そのあとに娘が1人で2人の赤ん坊を連れて行ったので心配しましたが、1人で何とかなったようです。

1年間のみの海外赴任とは言え、私と妻は、小さな孫たちに会えなくなったので寂しい思いでいます。

しかし、文明の利器はたいしたもので、太平洋を挟んで遠く離れていても、毎日、「LINE」という仕掛けで動画が送られてくるのです見るたびに2人とも大きくなっていくのが分かります。数か月前には、祖父似と言われて、かわいそうな顔をしていた上の孫も、最近では少し顔が整ってきて、祖父の私よりもハンサムになってきたようです。

下の子は、出発時はどんな顔をしているかもよく分からないような顔つきをしていましたが、最近の動画でみると、それなりに顔らしくなってきていますから、驚きます。

一昔前なら、印画紙に焼き付けられた写真が送られてくるのを待って、やっと孫の顔がみられた、という感じだったのに、ほとんどリアルタイムに孫たちの写真や動画が送られてくるので、毎日驚いている私です。スマートフォンのカメラ画像は、お互いが遠いところに離れて暮らしていることを忘れさせてくれます。

本当にすごい時代になったものだと感心する毎日です。

私も時代の流れについて行かなくてはいけないと、反省しつつ、張り切っています。

今のスマホの画質なら、私の遺影の写真もきれいに送れることでしょう。動画ではなくて、静止画像で十分です。

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加納宣康 昭和24年8月4日、岐阜県生まれ。千葉徳洲会病院長

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

18年12月24日 708
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