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ウェブ会議の効用(続)

先日、コロナ禍の中での学会が「ウェブ学会」と言われるものになってきたことをご報告いたしました。

学会中に行われる各種委員会も、私にはまだよく理解できていませんが、Zооmと言われる手段を用いると、パソコンの画面の中に自分の姿がいつの間にか映し出されていて、他のメンバーさんも、画面上に姿が並び、声も聞こえるという不思議な経験をしています。

先日も、某全国学会の理事会がウェブ上で開催されました。私は、まだ設定に自信がないので、直前に秘書に手取り足取り、やり方を教えてもらった上で、実行しています。

会議が午後6時半から始まりますので、その時刻には秘書がすでに帰宅しているため、教えてもらったとおりにできるかなと、おっかなびっくりの状態でパソコンを操作していきます。

前回、別の学会の評議員会の際は、事務局から送られて来た情報をクリックすれば、自然に画面の中に入っていけるシステムだったのですが、今回はその前に、事前に学会事務局から送られてきていたパスワードやら、何とか番号を入力しないと開始できないシステムだったので、不安がやや大きかったです。

まあ、とにかくやってみなければならないので、6時20分に自分のオフィスへ戻り、秘書に教えられたとおりに、学会から送られてきていたメール画面を見ながら、パスワードやら、何やらをコピー・アンド・ペーストで入力していき、目的地に到達いたしました。

5分前に開始できるようにパソコンの前に座ったのですが、こういうのは、開始予定時刻ピッタリにならないと、操作できないシステムのようで、今回も「ありゃ、入れない」と最初の30秒間は、不安に襲われました。

会議の中で、私が今回、名誉会員に推薦される議題が審議され、認められたのですが、「それでは、名誉会員に推薦されました加納先生のごあいさつをいただきます」と言われて、あいさつを始めたところで、私自身の声も画像も消えてしまいました。私には見えていないが、他の参加者の皆さまには、見えていて、聞こえてもいたようでしたので、話し続けました。

こんな、不安の中での進行でしたが、3時間の長時間に及んだ理事会も無事に終わり、ほっといたしました。機械音痴の私が、新たな経験をお伝えするために、こんなにも紙面を使って申し訳ありません。どうか、老人を教育するためと寛大な判断をお願い申し上げます。

まだ、リアル会議の方がやりやすい感じがしている私ですが、間もなくウェブ上のリモート会議の虜(とりこ)になると予感しています。

昔、結婚できるまでに50回、見合いをさせていただいた私ですが、今の時代ならリモートお見合いができるのだな、としみじみ思っています。今はお見合いアプリというのもあるそうですから、私の経験回数をはるかに超えている若者、いや老人も含めた婚活中の人が、珍しくないでしょう。

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加納宣康 昭和24年8月4日、岐阜県生まれ。一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院院長補佐

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

11月16日20時00分 567

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