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新型コロナウイルスの感染者数が米国、欧州、ロシアなど、世界中で増える一方の現実を見て、わが国ではまだそれほどではなくて良かった、と思っていましたが、いよいよノンビリとしてはいられなくなってきました。

私が現在住んでいる福島県でも感染者数が増えており、さらに郡山市では一時、急速な増加が見られ、国から専門家を派遣していただき指導をいただいたほどになりました。

幸いその後、一時よりは落ちついてきているようなので、ホッといたしておりますが、現在の情勢だと、いつまた急に増加してもおかしくないので、気を緩めるわけにはいきません。

感染者が全国で増加傾向にあり、これを第2波の流行というか、もう第3波を迎えていると言うべきか、多少の議論がありますが、すでに新たな病床や療養施設の確保に追われている自治体もあります。

いずれにしても、日本が大きな波に巻き込まれつつあることは間違いないので、全国民が覚悟を決めて対策を講じないといけません。

政治家の皆さまもマスコミの取材攻勢を受けて大変なことと思います。

国政に携わる政治家の活動が注目されるのは当然ですが、具体的な対策の実施を期待されるのは自治体の長であることが広く認識されるようになりましたので、県知事、市長など地方自治体のトップがテレビ討論会にも頻繁に引っ張り出されるようになりました。

評論家の皆さんもマスコミへの露出度が急速に上がっています。

毎日のように出ておられる橋下徹氏は特に目立っております。解説を聞いていると、この人には総理大臣を任せたいと思ってしまうこともあるほどですが、ご本人も「今は評論家だから気楽にいろいろ言えます」と仰っているので、自分が政治家としては限界があったことは自覚しておられるのだなと思います。

国政のトップの方々は、いろいろと方針を力強く言ってくれたと思っていると、最後に「専門家のご意見を聞きながら」と、逃げの一手かと思われる一言が加えられるので、脱力感を覚えます。

最後は、国民一人一人が3密を避け、手洗いを励行してください、とならざるを得ないのが現実ですので、自分の身は自分で守る、という覚悟で臨むしかありません。

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加納宣康 昭和24年8月4日、岐阜県生まれ。一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院院長補佐

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

11月23日20時00分 545

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