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住民主体の体操教室支援を
館山市のたてやま整形外科クリニックの理学療法士・高橋伸太郎さんが、長野市で開催された「第36回関東甲信越ブロック理学療法士学会」で、「地域包括ケアにおいて行政と協力した介護予防事業のモデルケース」と題して館山の取り組みを発表した。
高橋さんは、モデル地区として市と理学療法士が協力し、住民主体の体操教室の立ち上げを支援した、同市楠見区の取り組み結果をまとめた。
住民への動機付けから始まり、音声CDやパネルを使って、指導する専門職がいなくても、住民たちだけで継続できるよう体操教室の立ち上げを支援。
こうした取り組みで、住民運営による体操教室の立ち上げ、継続が実現し、教室をきっかけに参加者同士の見守り、声掛け、ごみ出しといった互助活動に広がっていることを報告した。
体操に使う「元気がでる体操」は、理学療法士と作業療法士が考案。同地区を皮切りに、現在は市内20か所で体操教室が開催されるなど広がりをみせており、介護予防、地域の支え合いの体制づくりに力を発揮している。
聴講者からは「活動のキーマンは誰か」「継続の要因」など多くの質問が寄せられるなど関心を集めたという。
【写真説明】発表する理学療法士の高橋さん=長野市で