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東京理科大の藤嶋学長による講演=鴨川

藤嶋東京理科大学長の講演聞く

県教育研究会理科教育部会の第54回研究発表大会安房大会が17日、鴨川市の東条小学校と鴨川中学校を会場に開催された。県内小中学校の理科教員330人が参集。両校の授業公開と分科会、東京理科大の藤嶋昭学長の記念講演などがあった。

理科教育の充実のために組織的な研究活動を展開する同教育部会。研究発表大会は、県内各地区で持ち回り開催している。来年度から先行実施される新しい小中学校学習指導要領の基本方針を踏まえ、その内容の効果的な実現を目指し、今年の研究主題には「創造性を培う理科教育」を掲げた。

大会では「自ら考え、学び合う授業の在り方」をテーマにした東条小、「学び合いを通して、科学的思考や表現力を高める理科学習の工夫」をテーマにした鴨川中の実践授業を、学習指導案として公開。

小学校と中学校に分かれ生物、物理、化学、地学の4分野の分科会も行われ、計32の研究成果が発表された。

東京大学大学院に在学中に「水溶液中の酸化チタン電極に強い光を当て、光触媒反応が起きる」ことを発見し、紫綬褒章、日本国際賞を受賞、ノーベル賞候補者として期待される藤嶋学長の記念講演もプログラム。

藤嶋学長は「身のまわりの現象をヒントに子どもたちに理科のおもしろさを伝えたい〜キュリー夫人やファラデーをモデルにして〜」と題して講話した。

▽多摩川に架かる橋を例に、橋には入り口と出口があり、橋の入り口側には漢字、出口側にはひらがなの橋名がしるされている▽汚れが付きにくい建物の外壁、曇らない鏡など光触媒の実用例▽アインシュタインの相対性理論が現在のナビゲーションシステムの性能向上にどうつながっているか――など、身の回りの自然現象の不思議と、著名な科学者の実験などを紹介した。

大会実行委員長の庄司里美小湊小校長は、全体会で「理科教育の充実は、持続可能な未来の創造のための科学技術に直結し、豊かな人生を送るための問題解決能力を身に付けることにつながる。私たちの取り組みが、世界の未来をつくる気概で臨みたい」などとあいさつした。

【写真説明】東京理科大の藤嶋学長による講演=鴨川

11月20日20時00分 621
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