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11日に20歳となるシャチのラビー=シーワールド提供

鴨川シーワールド 地域の観光業を牽引

鴨川シーワールドで飼育している雌のシャチ「ラビー」が、11日に20歳の誕生日を迎える。動物パフォーマンスのトップスターとして県南地域の観光業を牽(けん)引し、国内の水族館で初めて生まれたシャチとして飼育記録を更新しながら迎えた節目。地元、鴨川市の成人式が行われた7日には、亀田郁夫市長が成人証書を授与し、関係者と共に祝った。

同所で行われた成人式の式典後、亀田市長らがラビーのいるオーシャンスタジアムに移動。来園者が見守る中、セレモニーを行い、ラビーの目前でお祝いの言葉を添えた成人証書を、勝俣浩館長に手渡した。

その後、新成人の安田圭佑さんが「ラビーちゃんと一緒に成人式を迎えられうれしく思う。持ち前のパフォーマンスに磨きをかけ、さらなるダイナミックなショーを見せてください。今まで以上にシャチ(幸)多かれ」などとお祝いの言葉を贈った。

勝俣館長は「生まれてからは初めてのことばかり。この中で20年という節目を迎えることができて本当にうれしく思っている。毎年、誕生日を迎えるが、成人式というお祝いがあったことで、ラビーの飼育をあらためて振り返ることができた」。

成人証書を手渡す亀田市長=鴨川

今後について「まずはラビーと妹たち、子どもたちの長期飼育を続ける。具体的な当てがあるわけではないが、雄が入るのか、精子を入手して人工授精するのか、次の世代をつなぐため、シーワールドはやれる限りのことをする」などと語った。

ラビーは平成10年1月11日、父親のオスカー(すでに死亡)と母親のステラ(現在は名古屋港水族館で飼育)の間に誕生した。水族館でのシャチの繁殖は難しく、初めて育ったラビーは内外から注目を集めた。

成獣になったラビーは、オスカー(死亡)との間に20年10月13日、雄のアース(現在は名古屋港水族館で飼育)、24年7月19日に雌のルーナを産み、飼育下3世に命をつないだ。

現在もシーワールドで飼育動物の花形として活躍しており、年間90万人、多い時には1日1万人を超える入園者を、巨体を生かしたダイナミックなパフォーマンスで魅了している。

現在、国内で飼育されているシャチは、自然界から搬入された第1世代のステラと、その子で水族館生まれの第2世代となるラビー、ララ、ラン、リン(名古屋港水族館生まれ)の4姉妹、第3世代のアース、ルーナの計7頭。

全てが血縁関係にあるうえ、鯨類の飼育に慎重な国際世論などにより自然界からの搬入も困難になっていることから、どのように世代をつないでいくかが水族館の大きな課題となっている。

イルカの人工授精に関するノウハウを持つシーワールドで生まれ育ち、出産を経験したラビーは、こうした問題に光をともす存在としても期待される。

【写真説明】11日に20歳となるシャチのラビー=シーワールド提供

【写真説明】成人証書を手渡す亀田市長=鴨川

18年1月8日 929
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