ニュース » 記事詳細
「青い目の人形」の紙芝居=鴨川

子どもら戦時に思いはせる

鴨川市の有志でつくる「戦争を語り、伝える会in鴨川」は4日、子どもたちに平和の大切さを伝える「子どもフェスタ」を同市西条公民館で開いた。集まった小学生の親子や90代の戦争経験者ら約40人に、東条小に残る「青い目の人形」の紙芝居を上演、大戦時に12、13歳だった市民の疎開体験を伝えた。

紙芝居は、東条小の教員だった同市の原政子さんが退職後に作成したもので、題名は「鴨川市立東条小学校『青い目の人形』物語〜ずっとともだち〜」。同会の阿比留良子さんが読み手を務めた。

人形は、戦前にアメリカから友好を願って日本の子どもたちに送られたうちの1体。紙芝居では▽東条小にやってきた経過▽日米開戦でこの取り組みが否定され、各地の小学校や幼稚園にあった「青い目の人形」が廃棄、破壊されたこと▽東条小では隠されて戦後に再び発見されたこと▽その後、不明だった名前が「ベッティ」だったことが判明した――ことを紹介。

最後は「青い目の人形の歩んできた道を語り伝えることを通して、子どもたちに平和の大切さを考えて欲しいと願っています」という原さんの言葉で結んだ。

疎開体験は、安藤庸子さん(広島での疎開)と田中房江さん(学童疎開)、疎開者を受け入れた柴崎五一さんの3人。

「学徒動員で働きに行った隣家の上級生が、原爆に遭い家まで歩いてきて息絶えた」「集団疎開先で食料難により絵の具をなめた」「縁故疎開者で教室がぎゅうぎゅう詰めだった。現在も親交を持っている」ことなど、生々しい体験が語られた。

参加者は「個人から戦争体験を直接聞いたのは初めて。聞きながら映像が見える思いがした」「『人形に罪はない』といって人形を守り、自分の人間性も守った人たちがあったことは素晴らしい」「平和の大切さをあらためて感じた」などと話していた。

同会では@出征や学徒動員、疎開A農林漁業や工業、商業など経済活動B教育や行政、町内会活動Cからだの不自由な人――の戦争体験を募集している。自薦、他薦どちらでも同会事務局の阿比留さん(04―7092―9970)へ。

【写真説明】「青い目の人形」の紙芝居=鴨川

8月10日20時00分 239
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved