ニュース » 記事詳細
討論会で政策を述べた室氏(左)と金丸氏=館山商工会館で

公開討論会に市民ら250人

館山市長選挙(11日告示、18日投開票)に向けた公開討論会(館山青年会議所主催)が7日夜、館山商工会館であった。立候補を予定する現職の金丸謙一氏(69)、新人で前市議の室厚美氏(53)が、立候補への思いや自身の政策などを語り、約250人の聴衆が耳を傾けた。

それぞれが立候補の動機などについてスピーチしたほか、財政・経済活性化策など主催者からの設問に答えた=くじ引きによる発言順で最初となった室氏から掲載します。一部は実際の順序と異なります=。

冒頭のスピーチで室氏は「今の館山の財政状況は危機的だと感じている。今までのやり方では将来が見えない。このままの財政運営を続ければ、次の世代のための責任を果たせない。危機感をまず共有し、どうやって乗り越えていくのか皆さんと一緒に考え、皆さんが誇れるまちづくりがしたい」。

金丸氏は「残っている課題の解決と次の世代へ引き継ぐために総仕上げとして四度目の立候補を決意した」。3期12年の実績を挙げ、「4年前の30の公約の9割は達成したが、達成に至らなかった人口減少に歯止めをかけたい。未来に夢と希望と誇りが持てるよう全力を尽くしたい」とそれぞれ思いを訴えた。

財政、経済活性化策について室氏は「やるべきことは財政の立て直し。そのためには館山株式会社というような発想での行政運営が必要。収支や費用対効果を意識しないと、無駄を省くことができない。長期的な視野で優先順位をつけ、全事業を見直しする覚悟が必要。歳出削減だけでなく、しっかり稼げるまちにする。海を中心に民間がお金を稼げる仕組みをつくりたい」。

金丸氏は「関係人口、館山ファンが増すことが活性化の道となる。地元食材による食を中心とした活性化策の展開が重要で、食のまちづくりの拠点にチャレンジし、地産地消の拡大とブランド化を図りたい。渚の駅たてやまを核に城山公園などを連携させるなど市内を周遊する人の流れをつくり経済の活性化を目指す」。

そのほか、若者政策、高齢化対策、子育て・教育、観光など各分野でそれぞれが政策を主張し、最後には今後4年間や未来のビジョンについてスピーチ。

室氏は「討論会で私が感じたのは、危機感の大きな違い。財政が危機的状況でないと言っていたが、これは私とは大きな違い。もっと皆さんと危機感を共有することが一番必要なこと」と熱弁。

観光や公共交通などの政策でも主張した安房地域の連携について「安房を一つに」を掲げ、「館山だけでなく、同じ課題を抱えている周りと手を結んで、広く、長期的な視野で考えていくことが、全体として将来につながる道だ。立地、人口からしても館山市がリードすべき」と強調。そして「次の新しい時代を、皆さんの子や孫のために自信を持って残せる継続した行政運営をする。責任を持ってやり遂げたい」と訴えた。

金丸氏は「財政は厳しいが危機的ではない」と反論したうえで、「総仕上げとして『夢中八策』(8つの政策)に文字どおり夢中になって取り組む」とし、具体的な内容を一つ一つ紹介。

そして「将来的にはやはり安房で一つのまちになる必要があると思っている。観光や路線バスなどでも連携を強める必要があり、定住自立圏構想も視野に入れ、安房の中心としての役割を果たすのが館山の責務」と主張。さらに「館山市ではさまざまな事業が計画、展開されており、これをゼロからスタートするいとまはない。継続は力なりというが、継続こそ力。そして、継続は発展につながる」と市政の継続性を訴えた。

公開討論会の動画は、インターネット上で公開されている。

【写真説明】討論会で政策を述べた室氏(左)と金丸氏=館山商工会館で

11月8日20時00分 611
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved