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名品グランプリの出品者ら=南房総

香りと風味で審査員うならす

南房総市が主催する「第3回南房総名品づくりグランプリ」が3日、とみうら元気倶楽部で開かれ、グランプリ1点と準グランプリ2点などが選ばれた。

同グランプリは、農商工連携で新商品の開発を進めることや地域の食材利用を促進することを目的として開催。アクティブラーニングの羽根拓也氏が運営に関わり、グランプリと準グランプリに選ばれた商品は同氏がプロデュースする「にっぽんの宝物JAPANグランプリ2019」に出場する。地元の食材を使って創意工夫を凝らした7つの商品がエントリーし、プレゼンテーションと試食を基に審査が行われた。

グランプリに輝いたのは同市宮下の飲食店、隠れ屋敷典膳の「徳川八代将軍が愛した 嶺岡豆腐」。三芳地区の牛乳と館山産落花生のペースト、地元の名水やお酒を葛(くず)粉とともに練り上げた商品で、審査員らも「格式の高い香りと風味」と舌をうならせた。

「嶺岡豆腐」の由来は、徳川吉宗公が嶺岡牧で酪農を発祥した際、視察中に「豆腐」を求められ、料理人が牛乳と葛粉で豆腐に似た商品をつくったという歴史に基づいている。

商品を開発した料理人の山本剣さん(46)は「今後カフェや飲食店で独自の嶺岡豆腐が生まれ、地域みんなで南房総を盛り上げていきたい」と話し、レシピを公開して提供している点も審査員の評価が高かった。商品は隠れ屋敷典膳のコース料理(完全予約制)で食べることができる。

準グランプリは道の駅和田浦WA・O!の直売所兼土産屋を運営する南美舎が開発した「20才のブルーベリームース」。同じく準グランプリは和田町の水産加工会社、アルガマリーナと聖徳大学短期大学部の産学連携でつくられた「鯖燻アヒージョ」。この他、審査員特別賞にデルフィーナの「カレンデュラ フラワードレッシング」、敢闘賞に近藤牧場の「リコッタチーズ」が選ばれた。

市の担当者、石野正人さん(49)によると「グランプリと並行して商品開発のセミナーも実施しており、意欲的な生産者の努力により精度の高い商品が生まれている。こうした機会を継続していけるように努力したい」と語った。

【写真説明】名品グランプリの出品者ら=南房総

2月5日20時00分 625
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