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大嘗祭について解説する林博章氏

忌部氏研究の第一人者で知られる林博章氏や阿波徳島ナビゲーターの須恵康正氏を徳島県から招いた講演会が23日、館山市内であった。忌部文化研究会安房館山支部(丸淳一支部長)が開いた。「天皇の即位『大嘗祭』と阿波忌部と安房忌部」と題して語った。約150人の参加者が集まり、講演に熱心に耳を傾けた。

忌部氏は、古代に大和朝廷の宮廷祭祀(さいし)をつかさどった氏族。特に新天皇が即位する年に催される「大嘗祭」で天皇が召される麁服(あらたえ)という麻織物は、代々忌部氏直系の三木家が製作の重責を担っている。

講演会第1部では、今年の新天皇即位を目前として大嘗祭についての認識を深め、忌部氏が倭国創生に果たした重要な役割について学んだ。

第2部では、阿波徳島を出発した忌部氏の一行が黒潮に乗って房総半島南端にたどり着いて「安房」を開拓した流れをさまざまな角度から分析。安房が拠点となって関東各地に祭事、文化、産業が広がったという説が新資料も踏まえて展開された。

参加した人は「神田明神や浅草の鷲神社の神が安房から伝わった忌部の神だったとは驚きだった」「毎年恒例のお祭りが忌部と深く関わっていると初めて知った」など、興味を深めていた。

講演会の発起人である鈴木馨氏(86)=館山市相浜=は「大嘗祭の年とあって盛大に開催できて良かった。これをきっかけに地元の人も忌部について関心を持ってもらい、全国的な動きにつながっていくことを願う」と話した。

翌24日は、忌部ゆかりの地を訪ねるツアーも開催。安房神社の宝物殿見学から始まり、安房地域を巡った後、東京湾フェリーで神奈川県横須賀市の安房口神社へ至るコースで32人が参加した。

【写真説明】大嘗祭について解説する林博章氏

2月26日20時00分 781
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