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「ツネ・ホステル」の前で漆原さん=館山

空き施設の再生・活用に一石

館山市北条の旧診療所を改修した簡易宿所「tu.ne.Hostel(ツネ・ホステル)」が6月7日にオープンする。観光客や地域住民の利用を目的とした素泊まり宿で、一過性の観光とは異なる交流人口の拡大や閉業した空き施設の再生・活用に一石を投じることを目標に掲げている。

事業を運営するのは館山市湊のVMV合同会社代表、漆原秀さん(49)。約10年間の都内との2地域居住を経て2016年に家族で同地区に移住。会社員の傍ら、空き施設を改修して新たな価値を付加する「リノベーション」と呼ばれる手法や大家業を学び、17年に同地区の元官舎を購入して共同住宅「ミナトバラックス」をオープン。その後、JR館山駅東口エリアにリノベーションで新たなにぎわいを創出すべく、本事業に着手した。

建物は、長らく「浅井診療所」として親しまれてきた鉄骨造2階建ての施設。閉業とともに17年に中古物件で公開されていたところ、18年6月に同社で購入。金融機関の借り入れとクラウドファンディングで資金を調達し、物件の取得から改修にかかった費用は総額3800万円。

2階の5室にシングルベッドや2段ベットが配置され、宿泊定員は18人。ビンテージアメリカンを基調として、キッチンやリビング、ワーキングスペースなどの共有空間が充実しており、女性専用の部屋や洗面所もある。一泊料金は3700円からで、三輪自動車トゥクトゥクで駅からの送迎や市内周遊のサービスも行う。

「旅行者のみならず、地域の方にも飲み会の後などに泊まっていただけたら」と漆原さん。地域の歴史や資源を生かしたリノベーションで、エリア全体の価値を高める「リノベーションまちづくり」を推進しており、物件所有者や開業希望者の賛同を募っている。

問い合わせは、ツネ・ホステル(0470―29―7974)まで。

【写真説明】「ツネ・ホステル」の前で漆原さん=館山

5月27日20時00分 1,339
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