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本を選ぶ施設利用者=「千の風・清澄」で

「みんなにやさしいまちづくり」を合言葉に、バリアフリーやユニバーサル社会の実現に向けた活動を展開する鴨川市のNPO法人「鴨川未来倶楽部」は、市内の高齢者施設を巡回することで利用者が直接、図書(本)を手に取り、選ぶことができる「移動図書」事業の実証実験をスタートした。

図書のバリアフリーは、視覚障害者を対象とした大活字本や点字本、音声録音など、図書そのものをバリアフリー化したものが一般的。同NPOでは「施設入所者ら図書館や公民館に出向く手段がない人にとっては、それこそがバリアーである」との考えから、直接手にして、見て、選ぶ機会を提供するアクセスフリーの移動図書を企画した。

実施を前に、同市介護サービス事業所協議会の協力を得て、50施設余りにアンケートを行い、回答のあった約20施設の中から「ふれあいデイサービス」、複合型サービス事業所「フローラ」、特別養護老人ホーム「千の風・清澄」の3施設を選定。

持ち込む図書は、図書館や天津小湊小学校PTAの協力で、市民から提供され、本のリサイクル市やバザーに出されたものの一部を活用し、小説や専門書、雑誌など約200冊をそろえた。

初回は、千の風・清澄で、施設に持ち込まれたたくさんの本に利用者からは「普段、いろいろな本を手にする機会がないので、たくさんの本から自分で選べるのはうれしい」などと好評の声。

和田等施設長は「利用者が楽しそうに本を選んでいる様子を見て、安心した。高齢者施設において有意義な取り組みで、協力していきたい」と話していた。

同NPOでは「半年ほど3施設で展開し、結果によって順次拡大していきたい」としている。

【写真説明】本を選ぶ施設利用者=「千の風・清澄」で

6月24日20時00分 541
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