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寺社巡礼にまつわる旅日記や納経帳を並べた企画展=鴨川市郷土資料館で

9月29日まで

江戸時代に現在の鴨川市の庶民が、寺社参詣の旅をしていたことが分かる企画展「江戸明治の寺社めぐり〜鴨川と聖地巡礼〜」が鴨川市郷土資料館で開かれている。約260年前、日本全国の寺社巡礼をした同市平塚の農民、高梨吉左衛門の旅日記など貴重な資料約100点が展示されている。9月29日まで。

高梨家から見つかった資料は、平成29年から千葉経済大地域経済博物館が調査・研究を実施。その結果、高梨は60歳になるまでの約3年の歳月をかけて、少なくとも日本全国475か所の寺社仏閣を回ったことが分かってきた。

会場には、旅の中で書き留められた日記や、巡礼先475か所の納経の証明が記された、現在の御朱印帳の元となった「納経帳」、現在のパスポートにあたる「往来手形」、高梨が寺社に納めた札などを展示。日記には、宿泊先や納経先、受けた報謝などが記され、巡礼の足取りを追う上で貴重な資料となっている。

この他、高梨以外の納経帳も展示され、当時の安房国の人々にとって巡礼の旅は身近な存在だったことが分かる。菅笠(すげがさ)やわらじなどの旅支度、巡礼者がお土産として持ち帰った厳島神社や日光東照宮の絵図なども並んでいる。

同資料館の学芸員、永井宏直さんは「江戸時代にも、鴨川の庶民が遠く離れた聖地を目指して旅をしていたことを知ってほしい」と話している。

月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、一般200円、小・中・高校生150円、鴨川市民と小学生未満は無料。問い合わせは、同資料館(04―7093―3800)へ。

【写真説明】寺社巡礼にまつわる旅日記や納経帳を並べた企画展=鴨川市郷土資料館で

8月3日20時00分 673
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