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著作を手にする森永氏

『アンチエイジングは口の中≠ゥら』

本紙で連載「クチからはじめるアンチエイジング医学」を連載中の日本アンチエイジング歯科学会常任理事で、歯科医の森永宏喜氏(56)=鋸南町=が、最新刊『口腔(こうくう)内環境改善法 アンチエイジングは口の中≠ゥら』(KKロングセラーズ、税別1400円)を出版した。口からのアンチエイジングの実践を続ける歯科医が、実践と研究の成果をまとめた一冊。一般向けでは前著『全ての病気は「口の中」から!』(さくら舎刊)に次ぐ、3年ぶり。館山市の宮沢書店で扱っている。

森永氏は東北大学歯学部卒で、JR安房勝山駅前の森永歯科医院の院長。25年間の開業医生活の中で「治しても治しても、悪化してしまう」状況に直面。食習慣や生活習慣を変えると、驚くほど経過が良くなることを経験したことで、歯科から生活習慣病を改善していくことを目指すように。国内外で研さんし、日本の歯科医として初めて、米国抗加齢医学会認定歯科医になった。

米国では循環器系疾患と歯周病には深い関係があるという認識が広がっており、循環器医は心臓や血管だけを診るのではなく、口腔内のチェックを歯科医に依頼している。歯周病があれば、口の中と循環器を並行して治療している。

著作では、口の中の健康がいかに全身を健全に保つのに必要かを説いている。口の中の状態は、認知症やうつ病の発症と密接な関係があり、口の中を健康にすれば、そうした病気の予防につながるという。

本では、第1章「意外、病気は口の中から始まる!?」から第8章「アンチエイジングを実現する究極の栄養学」まで、項目を立てて解説している。

脱稿した後に台風15号が襲い、歯科医院もガラスが割れ、医療機器が水浸しになり、停電で1週間ほど休診した。何とか再開したものの、地域全体のコミュニティーが身体的、精神的に大きなストレスを抱える状態になり、高齢者はギリギリの状態で暮らすように。こうした台風禍で、森永氏の脳裏に言葉が響いた。「今こそ、これまで学んできたアンチエイジングと栄養の知識を広く生かすときだ」。

森永氏は「生活習慣病になってから後追いで治療を受けるのではなく、より質の高い健康を獲得するために何をしたらいいか、何を避けるべきかを普段から考える医療従事者が求められている」と述べる。著作では「健康のゲートキーパーとして機能できる歯科が最適任」として、口の中からのアンチエイジング医学を詳しく述べている。

巻末には、本の監修に当たった加齢制御医学の専門医、松山淳氏との「特別対談」も掲載されている。

なお、本紙連載は本の執筆や学会などの活動が落ち着いたことから、再開を考えているという。

【写真説明】著作を手にする森永氏

12月2日20時00分 411
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