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本を手にする渡邉さん(左)と孫の大津さん=館山

孫娘2人が挿絵手掛ける 館山

館山市八幡の元小学校教諭、渡邉冨美子さん(92)が、創作童話「ここにいるよ」(タラの木文学会)を出版した。今回で自身6冊目で、卒寿を超えても衰えぬ創作意欲。挿絵は孫娘2人が手掛け、心温まる物語をより温かい雰囲気にしている。

渡邉さんは、北条小、館山小などで教員を務め、退職後に「子どもの心を動かし、共感と感動を生む童話をつくりたい」と児童文学者、詩人の故・おのちゅうこう氏に師事し、創作活動に励んでいる。

これまで「たんぽぽぐみは、おしっこぼうず」「ゲンちゃんとアオムシのおうさま」など5冊を出版しており、今回は11年ぶりとなった。

著書では、タクシー運転手と人間に化けたキツネが心を通わせる思いやりの物語「ウィンク」、実話を基に愛情あふれる家族を描いた、本のタイトルでもある「ここにいるよ」など心温まる童話7編を表現力豊かな文章でつづった。

渡邉さんは「AIの出現など子どもたちを取り巻く環境は変わってきているが、人を思いやる気持ちの素晴らしさは変わらぬもの。童話を通して思いやりの気持ちを伝えたいし、年を取るごとにそうした思いが強まっている」と創作への思いを語り、「ぜひ多くの人に読んでもらいたい」と呼び掛ける。

今回は孫娘の東京都練馬区の主婦、三谷悠華さん(30)、流山市の大学生、大津直子さん(22)の2人が挿絵を担当。大津さんは「祖母は情景描写が素晴らしいので文章に色を加えたいと取り組んだ。祖母と相談しながら一緒に作品づくりができてとても楽しかった」と笑顔で振り返る。

家族の協力で仕上げた著作を手に渡邉さんは「夫の応援と孫娘の協力でこうして作品をつくることができた。家族への感謝でいっぱい。童話づくりは生きがい。命の続く限り続けたい」と感謝と意欲をみせた。

価格は1500円(税別)で、宮沢書店で取り扱っている。

【写真説明】本を手にする渡邉さん(左)と孫の大津さん=館山

20年1月18日 963

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