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取り組みを発表する上田取締役=鋸南

有害獣対策や地域での取り組みを学ぶ「安房地域活性化フォーラム」が5日、鋸南町の中央公民館で開かれた。ALSOK千葉株式会社の上田欽一取締役と県暖地園芸研究所の松村広貴研究員を講師に招き、安房地域の生産者ら86人が参加して、対策に理解を深めた。

安房地域の野生獣による農作物被害は平成30年度で1億円を超え、生息数や生息域が拡大している。昨年の台風被害で防護柵などの破損があり、対策が困難となる中で、県安房農業事務所と安房農林業振興協議会が主催した。

上田取締役は、警備会社であるALSOK千葉株式会社が獣害対策事業を始めるに至った経緯を説明。▽捕獲者が高齢化している▽捕獲したイノシシなどの止め刺しや埋設処理が大きな負担▽埋設する土地に限度がある――など、現場の声を調査した上で、解決に向けた取り組みを発表した。対策については「守りと攻めを並行させる必要がある」と訴えた。

松村研究員は、集落全体を囲う防護柵「集落柵」の調査を発表。ほ場を囲う柵(ほ場柵)と集落柵の効果を比較したところ、集落柵の被害軽減効果が高かったという結果を紹介し、効果を維持する方法や注意点を解説した。

参加した人は「イノシシの埋設が大きな負担になっているので、事業や新しい柵に期待したい」と感想を話していた。

【写真説明】取り組みを発表する上田取締役=鋸南

20年2月12日 809

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