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賞状を手に永井社長=南房総

定年廃止や環境整備評価

官公庁や民間企業のユニホームを製造・販売する南房総市石堂のグロリア株式会社(永井實社長)が7日、厚生労働省が開催する「高年齢者雇用開発コンテスト」で、厚生労働大臣表彰の優秀賞を受賞した。定年制を廃止したことや、社員の体力低下をカバーするための社内環境改善などが評価された。

高齢者雇用の重要性について、国民や企業などに理解を広げ、高齢者に意欲と能力がある限り働き続けられる職場づくりに対し、アイデアの普及を目的として、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構と共催で毎年開催されている。

同社は、平成28年に定年制を廃止し、現在97人の従業員のうち、60歳以上が約3割を占める。永井社長(76)によると、「人材不足が主な背景でしたが、一方で高齢であっても技術や能力が高い方が多い。定年の年齢に近づくと、いつまで働けるのか不安に感じる社員もいたが、定年制を辞めて、モチベーションの維持にもつながった」と振り返る。自身も70歳を超える中、「まだまだ現役で働ける」という思いも後押しした。

もちろん、加齢によって体力は落ちるが、健康管理に力を入れ、全社員が年2〜3回問診を受けられるなど健康管理体制を整備。力を要する作業は、機械の導入などによって軽減するなど社内環境の整備にも積極的に取り組み、「本人が健康で働く希望があれば働ける会社」という経営理念を実現した。

現在、最高年齢者は78歳で、工場長の補佐役として班長を取りまとめる重要な役割に従事しているという。

厚生労働大臣表彰は県内初で、7日は式典の会場でパネルディスカッションも担当。永井社長は、「もちろん職種にもよるが、元気で働ける高齢者はたくさんいる。これからも社員の方々の要望にできる限り応えつつ、良い環境を整えていきたい」と受賞への喜びを語った。

【写真説明】賞状を手に永井社長=南房総

10月9日20時00分 687

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