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講演する国崎代表=館山

県消防協会安房支部の上級幹部研修が28日、館山市の南総文化ホールで開かれた。株式会社危機管理教育研究所の国崎信江代表が「災害時に消防団・消防本部に求められること及び感染症対策を施した避難所運営について」を演題に講演し、51人が参加して学びを深めた。

幹部団員(職員)の教養を深め、対応能力の向上によって、地域防災の円滑な運営に資することを目的として毎年開催されている研修会。今年は互いの距離を取るなど、感染症対策の上、実施した。

国崎代表は、内閣府「防災スペシャリスト養成企画検討会」など国や自治体の防災関連の委員を務め、講演活動などを中心に全国各地で活動している。

講演では、多発する災害を概況した上で、風水害時や震災時の消防団に求められた役割や課題を提示。「高齢化の進む現代では、行政依存ではなく、自主防災組織と連携し、元気な高齢者や女性を含む災害対応が必要」と論じた。

避難所の運営では、コロナ禍でレイアウトの作成は必須と前提し、▽トイレ▽情報掲示板▽風呂▽洗濯・手洗い場――と設備の優先順位も示した。近年15歳以下の子どもの数を超えるペットの対応にも触れ、環境省のガイドライン確認を促した。

最後に、災害時に消防団や行政職員がいなくとも、住民で避難所を運営できるよう指示書や災害道具の入った箱「FMBOX(ファーストミッションボックス)」を紹介。各自治体や消防での作成をすすめた。

質疑応答では、館山市消防団女性消防部でFMBOXの製作に取り組む川名まひろ部長が積極的に質問する場面も。同協会の吉野隆志安房支部長は、「大変参考になる分かりやすい説明だった。きょう学んだことを各消防団で今後生かしていきたい」と語っていた。

【写真説明】講演する国崎代表=館山

11月3日20時00分 661

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