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「逆さ富士」という現象がある。山中湖や河口湖などで、湖面に富士山が上下反転した形で映り込むことだが、館山市北条の写真家、小宮廣宣(ひろのぶ)さん(76)が撮影したアオサギが、この逆さ富士のようだと話題になっている=写真=。
小宮さんが21日午前9時ごろ、同市船形の宇田川で撮影した。ここは野鳥撮影の聖地で、カワセミなどの撮影を狙う人が通う。
小宮さんも足しげくここへ通い、ミラーレスの一眼レフ望遠レンズで野鳥を撮影している。
アオサギは国内最大のサギで、額から目の上部・後頭にかけて、黒い筋模様が入るのが特徴。小宮さんの一枚は、当然ながら上側がアオサギ本体で、鏡のように映った下側が、水面の姿だ。
光線の加減で、微妙に色が異なり、別の鳥のようにも見える。逆さ富士ならぬ、「逆さ青鷺」である。