ニュース » 記事詳細

千葉トヨタが実証運行の出発式
千葉トヨタ株式会社が、鴨川市の長狭地区(大山、吉尾、主基)を対象に、4月1日から実証運行するオンデマンド型送迎サービス「チョイソコかもがわ」の出発式が24日、同市役所駐車場で開かれた。
千葉トヨタの出野祥平社長と長谷川孝夫市長、運行を担当する鴨川タクシーの本多信介社長ら関係者が出席。使用する車両の前で、テープカットなどのセレモニーを行い、新たな公共交通機関のスタートを祝った。
出野社長は「鴨川には弊社もコンドミニアムを所有し、私自身も毎年、家族と過ごしている。愛着のある鴨川市で、チョイソコを運行できることは大きな喜び。地域に愛されるサービスとして、育てていきたい」などとあいさつ。
長谷川市長は「電車、バス、タクシーなど公共交通機関はあるが、十分にカバーしきれない状況で、このような交通が運行されることはありがたい。実証運行だが、将来に続くよう市としても環境を整えたい」などと期待を込めた。
チョイソコは、事前に登録した会員の予約に応じ、登録乗車場所(自宅など)からスーパーや病院などの共通乗降場所間の輸送を行う予約型の乗り合い送迎事業。実証運行の期間は、令和5年3月末まで。
同市は今年2月5日、千葉トヨタと同事業に関する連携協定を締結しており、周知や利用促進などに協力する。
長狭地区は、バス停までの距離が離れている市民も多く、高齢者ら交通弱者の公共交通利用が難しい状況がある。同市ではチョイソコの運行で、公共交通空白地域の解消と、外出機会の提供による健康増進に期待している。
【写真説明】テープカットする出野社長(左)と長谷川市長=鴨川