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タイトル:鴨川 米粉でバウムクーヘン 「米屋新蔵」 「食のちば逸品」で金賞に
掲載日時:2020年01月24日(金曜日) 20時00分
アドレス:http://bonichi.com/News/item.php?iid=13290

「純米ばうむ」と斎藤さん=鴨川

千葉県産農林水産物を主たる原料とする加工食品の逸品を選ぶ「食のちばの逸品を発掘2020」で、鴨川市東町の米屋新蔵が開発した「純米ばうむ―しっとりミルク仕立て」が直売所部門で金賞を受賞した。千葉市の三井ガーデンホテル千葉で24日、表彰式が行われ、関係者が表彰を受けた。

ちばの「食」産業連絡協議会と県が主催。新商品の開発や新たな販路開拓の促進等を目的に、毎年コンテストを開催している。今年は一般部門に36商品、直売所部門に25商品の応募があり、金賞、銀賞、銅賞、審査委員特別賞が選ばれた。

「純米ばうむ」は、保存料や小麦粉を一切使用せず、長狭米の米粉のみでつくったバウムクーヘン。卵は館山市の宮本養鶏。一般的に使われるラム酒ではなく、亀田酒造の純米酒「大山千枚田」を使用。手焼き、一本焼きの専用オーブンで焼き上げるため、火加減で生地に含まれる水分を調整し、「しっとり、もっちり感」のあるバウムクーヘンに仕上げた。

代表取締役社長、斎藤英之さん(46)は、米屋新蔵の5代目。創業100年を超える米屋の経営の中で、米価の低下や食の多様化を背景として「玄米を仕入れて精米し、白米で売るだけでは米屋の未来はない」と一念発起。

理想とする味を探求するため、平成31年1月、730万円を設備投資して、製粉機や焼成機、あんの製造機を購入。イベントにも積極的に参加して消費者や事業者から意見を受け、試行錯誤を繰り返した。

開発の大詰めを迎えた9月に台風が襲ったが、関係業者が協力。「特に被害が大きかった宮本養鶏さんが、数少ない卵を届けてくださったときは、本当に感謝しかなかったです」。最終審査に間に合わせ、見事金賞の快挙を果たした。

「米の消費は逆境ですが、加工品生産で米の魅力を伝え、長狭米のPRにつなげたい」と次の商品開発への意気込みを語る。昨年12月には店をオープン。日曜・祝日以外の午前9時から午後5時まで店頭で販売している。問い合わせは、米屋新蔵(04―7094―5588)へ。

【写真説明】「純米ばうむ」と斎藤さん=鴨川

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