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タイトル:館山・南房総 地域内流通の構築へ 1次産品で実証実験
掲載日時:2021年01月05日(火曜日) 20時00分
アドレス:http://bonichi.com/News/item.php?iid=13887

配送員に生産物を渡す生産者=南房総

民間会社の事業共同体

少子高齢化や人口減少で直面する地域内流通の課題解決に向け、民間企業複数社で構成するLCP(Local Circulation Platform)事業共同体は、昨年12月14〜20日の期間で1次産品を共同配送する実証実験を行った。コストやニーズの掘り起こしなど多くの課題も挙がった一方で、複数の業態で必要性を確認し、持続可能な方策を検討していくことになった。

南房総市の地域課題解決型の事業に取り組む合同会社AWATHIRD(永森昌志代表)を主体に、生産者と消費者をつなぐプラットホームを運営する「ポケットマルシェ」(東京)や房日新聞社などが参加、館山市や南房総市の協力で構成。

地域内で個別に存在する人・物・情報をテクノロジーの利活用などでまとめて流通させ、持続的な社会インフラの構築を目指している。

今回は、「地域の1次産品が地域内で流通しづらい」という課題を起点に、飲食店の発注を受けて地域内の生産者から生産物を集荷し、飲食店に届ける一連の流れを実験。5軒の生産者と5店舗の飲食店が参加し、1週間の期間で生産物リストをもとに飲食店が発注した。生産者が販売額の15%、飲食店が購入額の15%を手数料として負担し、計30%の手数料で運営する仕組みで、1週間のデータをもとに、取引の平均金額や最適な積載量を算定。経費や配送員の人件費をまかなうため、必要な取引先の軒数などを検証した。

永森代表は、「今後は農家と飲食店だけでなく、小売店や宿泊施設などの参加も募ってさらなる実験を重ねた上で、高齢者の見守りや弁当配達機能などを加えるなど、複数のサービスを束ねて事業化が可能か検討を重ねていきたい」と話していた。

【写真説明】配送員に生産物を渡す生産者=南房総

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