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乳がんを正確に判別 がん探知犬 育成センター 日本医科大との研究公開 館山

2021年06月19日 03時00分
佐藤代表とがん探知犬=館山

館山市犬石のがん探知犬育成センター「セントシュガージャパン」で訓練された犬の、乳がんを発見する研究が、欧州の学術サイト「biology」で10日、公開された。乳がん患者の尿サンプルから乳がんを正確に検出した結果が示され、がん検診用のセンサー開発に向け期待が高まる。日本医科大学との研究で、犬種は、ラブラドール・レトリバー。実験は、乳がん患者40人、乳がん以外の患者142人、健常者18人の尿サンプルで行われ、40回の二重盲検試験(研究者やトレーナーが正解を知らない試験)で、40回とも乳がん患者のサンプルを嗅ぎ分けたという。

研究は、「乳がん特有のにおい物質があるか」とする仮説を検証するもので、物質の同定により医療用の電子センサーを開発する予備研究と位置付けられている。

がん探知犬とは、犬の驚異的な嗅覚を利用して、がん患者の呼気や尿に含まれる特有のにおいを嗅ぎ分け、がんの早期発見につなげることを目的に訓練される犬。

佐藤悠二代表(74)は、「がん全体ではなく、乳がんに限定して判別できたのが今回のポイント。他の種類のがんについても大学と研究を進めたい」と意欲を見せた。

犬の嗅覚によるがん検査は、全国約40か所の医療機関と提携しており、「ドッグラボ」のホームページでも受け付けている。

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