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神輿「大天王」の修復終わる 布良﨑神社 関係者集め祭典開く 館山

2021年06月22日 03時00分
おはらいを受ける神輿の「大天王」=館山

令和元年の台風15号で大きな被害を受けた館山市の布良﨑神社で、傾いていた社殿と損壊していた神輿「大天王(おおてんのう)」の修復が完了した。修復の済んだ神輿を一目見ようと多くの地区住民、関係者らが集まる中、19日には修復完了報告の祭典が執り行われた。同神社では布良﨑神社神輿修復委員会を中心に、集まった寄付金と建物の保険金を基に、被災した社殿、神輿3基、神輿蔵の修復をおととしから3年越しでの再建計画を立てており、昨年7月には、全壊した神輿蔵を先駆けて再建している。

今回修復された神輿は、3基のうちの1基で、その中で最も大きい「大天王」。岐阜県の業者での修復作業を終え、この日同神社に戻り、神輿蔵へと安置された。

境内に集まった多くの人が見守る中、細部の装飾が取り付けられ、元どおりの姿に。同神社の象徴ともいえる大天王の修復に、住民らは「本当に良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

その後、安置された大天王を前に藤森益樹宮司が、はらい清め、修復された拝殿で祭典を斎行。関係者ら20人が参列し、祝詞奏上、玉串をささげた。

藤森宮司は「地区の家々が被災して困難な中で、神社再建は10年ほど先になってしまうのではと思っていた。神社を大切にする地区民の思いを改めて感じた」と関係者らに向けて話した。

同神社神輿修復委員会の黒川和夫会長(68)は「各所からの応援がなければここまでできなかった。心から感謝いたします。全て再建して早く祭りがやりたいですね」と思いを語った。

今後、7月からは他の2基の神輿の修復に取り掛かる予定で、来年7月の布良﨑神社祭礼実施を目指し、全ての再建を行っていくという。

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