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安房の5人聖火つなぐ 東京五輪聖火点火セレモニー 県初日にトーチキス

2021年07月03日 03時00分
聖火をつなぐ田村さん(左)と久根崎さん=山武
三浦さん(左)と篠宮さん=同

東京五輪の聖火が千葉県に到着し、1日に山武市の蓮沼海浜公園で点火セレモニーの1日目が行われた。安房地域からは県選考分とスポンサー枠の計5人が出席。多くの人がオンライン中継で見守る中、ステージ上でそれぞれの思いを込め「トーチキス」を演出した。


県内の聖火リレーは当初、1~3日に全20区間を予定。安房でも、南房総市の岩井海岸発、道の駅富楽里とみやま着のルートが設定されていたが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて全区間で中止となった。


代替イベントが、無観客で行う点火セレモニー。2日に幕張メッセ駐車場(千葉)、きょう3日に松戸中央公園(松戸)を舞台に開かれる。


1日は70人が参加し、安房からは▽久根崎克美さん(58)=鴨川=▽田村悦智子さん(69)=館山=▽福原巧太さん(35)=南房総=▽篠宮尊さん(14)=鋸南=▽三浦直登さん(43)=南房総=――の順に登場。聖火を近づける「トーチキス」で次々と火をつなぎ、競技や走る姿のポーズで場を盛り上げた。


難病のALSで闘病中の久根崎さんは、「たくさんの人がいろいろな形で応援してくれてきょうの日を迎えることができた。難病を多くの人に知ってほしいという1番の目標が達成できたと思う。感謝しかありません」と声を震わせた。トーチは、6日の天津小湊小を皮切りに、鴨川市内の学校や医療機関を回り、同市に寄贈される予定。


モントリオール五輪女子バレーボール金メダリストの田村さんは「オリンピックに出場したときの思い出がよみがえってきた。オリンピックは多くの方に支えられ開催されているのを改めて感じた」と当時と重ねて振り返った。トーチは、23日に渚の駅たてやまに展示され予定。


甲子園出場経験があり、スポンサー枠で参加した福原さんは「地元岩井海岸での聖火リレーができなかったことは非常に残念だが、台風被害、コロナと暗い出来事が続く中、地域の笑顔や子どもたちの笑顔を取り戻したい」と願いを込めた。


スカッシュ全日本ジュニア選手権U13優勝経験のある篠宮尊さん(14)は、「大舞台で1年延期など不安もあったが、みんなで一緒に集まることができて、本当にうれしかった。思い出に残るイベントになった」と笑顔。


ステージで安房農業の発展への思いも語った酪農家の三浦直登さんは、「トーチを持ったとき、とてもすがすがしい思いでした。南房総の皆さんにとって、少しでも明るいニュースになったらうれしいです」と話していた。トーチは5日に、嶺南小の総合学習の題材とされる予定となっている。

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