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大井区で安否確認訓練 南房総 Q―ANPIを活用して

2021年07月07日 03時00分
南房総市はこのほど、衛星安否確認サービス「Q―ANPI」を使った安否確認訓練を、同市の大井区で行った。同区の住民や市職員、開発に携わった構造計画研究所職員、市と産学協同活動を行っている千葉工業大学の学生ら約20人が参加。実際にシステムを稼働し、情報取集や通信体制を確認した。


同サービスは、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が研究開発している、準天頂衛星通信とスマートフォンを使用したシステム。


大規模災害や台風などで携帯電話網や地上回線網が利用できず、避難所の通信手段が途絶えても、避難所にいる避難者の安否情報の収集や状況報告を衛星通信で行えるという。


同市では、おととしの台風による停電で長期間にわたり、携帯電話網や地上回線網が通信不能となる状況があったため、その際にも有効だとして、内閣府に申し込み、実用に向けた実証実験を続けている。


今回の訓練は、大井区の協力を得て実施。同区自主防災組織のメンバーらが区内の各家庭を回り、衛星通信端末やスマートフォンを使っての安否情報の収集や、災害対策本部との衛星を利用した情報通信を展開した。


同区の芳賀裕区長は「大井区は孤立しやすい環境のため、停電時の通信方法としては優れたシステムだと感じた。新しい技術を取り入れつつ、地域の現実に合わせた仕組みにして、地域の連携を広げていきたい」と話していた。


実証の期間は令和8年度までとなっており、市では今後も、訓練などで得た情報や評価を内閣府に報告し、新たな活用領域の調査に協力していくという。

【写真説明】Q―ANPIを使って行われた訓練=南房総

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