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「確かな痕跡つかめず」 日蓮聖人生誕地調査 鴨川

2021年08月03日 03時00分
鴨川市はこのほど、2019年から取り組んでいる日蓮聖人(1222~82年)の生誕地跡調査の一環として行った、無人調査機を使用した海底探査の結果について「生誕地跡の確かな痕跡を得るには至らなかった」と発表した。しかし、内浦湾海底の複数のポイントで突起物が見つかっており、今後もダイバーによる目視調査などを続けるという。

日蓮生誕の実家と初期誕生寺は、伝説では地震と津波の被害で海中に沈んだとされる。市はこの伝説を解明しようと、今年2月16日の日蓮聖人生誕800年に向け、記念事業の一つとして調査を企画。

依頼を受けた東京海洋大学の岩淵聡文教授、近藤逸人教授と学生らが、昨年9月と11月に、音波の反響を利用して海底の地形を調べる「サイドスキャンソナー」などを使って、内浦湾内奥部を調査した。

取得した音響データを解析した結果、海底に複数の突起物を確認した。同大は「独立した岩礁である可能性が高い」としつつも「何らかの人工物の痕跡あるいは沈没船、海上からの投棄物であるという可能性を排除できない」としている。

市は今後も、シンポジウムの開催や、本調査の映像化、旅行商品化に向けたモニターツアー実施など、観光資源化にも取り組んでいく。

【写真説明】海底地形を調査する関係者ら(東京海洋大学提供)=鴨川

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