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安房地域でRSウイルス感染症が流行

2021年08月20日 03時00分
乳幼児に肺炎を起こすこともある「RSウイルス感染症」が、安房地域でも猛威を振るっている。安房保健所管内では、8月2~8日に4定点医療機関(小児科)から報告された定点当たりの人数が5・75人と、同管内で過去最多を記録し、県の担当者は「1歳未満の乳幼児や、心臓、肺などの基礎疾患保有者は特に重症化する恐れがあり、注意が必要」と呼び掛けている。

RSウイルス感染症は、乳幼児に多くみられる急性呼吸器感染症。発熱やせき、鼻水などが主な症状で、乳幼児の場合は気管支や肺に炎症が広がって重症化する恐れがある。生後1歳までに半数以上、2歳までにはほぼ100%の人が初感染するとされている。

県衛生研究所によると、今年は全国的に流行しており、県全体では7月12~18日に1129人の感染者数が報告された。1週間の感染者数としては、RSウイルス感染症が調査対象となった2003年以降で最多となった。

以降、県の感染者数は減少傾向にあるものの、安房保健所管内では、7月中旬から増え始め、8月2~8日には定点医療機関から23人の報告があった。感染したのは4歳以下で、1歳児が最多。昨年は新型コロナウイルス感染症の流行で、RSウイルス感染症の発生はほとんどみられておらず、同研究所では「免疫を持っていない1歳以下の感染が増えている」とみている。

安房保健所は13日、南房総市の保育園2園で患者が増加していると発表。同市教育委員会によると、園児の半数以上が欠席したクラスが市内に3クラスあったという。

市内のある子ども園では、先週から発熱やせきで欠席する園児が急増し、多い日には保育所児の約3割が欠席。RSウイルスの感染拡大が考えられ、「診断を受けていなくても、せきが出ているお子さんは、せきが治まるまで、家庭で様子をみるように」との一斉メールを送信した。

感染経路は、飛まつ感染や接触感染で、担当者は「コロナ対策と同様、手洗いやうがい、マスクの着用、おもちゃやドアノブなど共有物のアルコール消毒などが有効となる。鼻水やせき、発熱など風邪の症状と似ているが、小まめに体調をチェックして、長引くようなら病院へ相談して」と呼び掛けている。

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