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法人化後初の「鴨川サラダれんこん」収穫開始

2021年08月24日 03時00分
かれんな蓮花の季節が終わり、鴨川市畑に本社を置く株式会社高橋れんこん(高橋豊代表)が栽培する「鴨川サラダれんこん」の収穫が始まった。今年2月に法人化し、新たな担い手も育成。御年76歳の高橋さんが研究を続ける一品で「ナシのようにフルーティー。ぜひご賞味を」とほほ笑む。

高橋さんは、元観光バス会社を経営し各地を回っていたが、10年ほど前に同級生からレンコン栽培の話を耳にし、旭市の熟練者の紹介を受けた。同市畑の5アールほどの田んぼで実践すると「驚くほど美味」に。曽呂地区の重粘土が鍵となったようだ。

「バス旅行のどこの食事でも、決まってレンコンは出てくるが、基本は脇役。しかし、このレンコンなら主役になれる」と悟った高橋さんは、観光業からシフトして栽培に専念。食味の良いレンコン栽培に必要な土質や肥料などを研究し、一定の基準を設けた鴨川サラダれんこんが誕生した。

この10年間に、曽呂地区以外にも、南房総市の大井や南三原など4か所で約2ヘクタールまで蓮田を拡大。レンコン栽培はコメよりも収益性が高く、耕作放棄地の解消にも一役買っているという。また、7月ごろに咲く蓮花の風景はカメラマンに人気のスポットになっている。

品質を認められ、三越伊勢丹や高島屋などでの販売が決まり、法人化。昨年から、農水省で働いていた移住者の林希彦さん(46)が担い手に加わるなど、現在、正社員3人、アルバイト4、5人で汗を流している。

収穫は、葉刈りをして期間を置いてから、腰まで漬かって土中を探し、高水圧の水で泥を落とす作業。レンコンの収穫期間は翌年5月までと長く、重粘土の中で夏は炎天下、冬は極寒と厳しい環境ではあるが、「季節ごとに変化があって、とても奥深い」と林さん。高橋さんは、「毎年新たな発見がある。栄養価も高く、私の元気も、このレンコンのおかげ」と自慢の品を愛でていた。

鴨川サラダれんこんは、道の駅富楽里とみやま(南房総市)や里のMUJIみんなみの里(鴨川市)など地域内でも販売している。

【写真説明】レンコンを収穫する林さん(左)と高橋さん=鴨川

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