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鴨川で物故者慰霊の「海施餓鬼会」

2021年08月26日 03時00分
鴨川市小湊の小湊漁港内で24日、溺死者などを供養する日蓮宗大本山誕生寺「海施餓鬼会」の灯籠流しが執り行われた。大小の灯籠が夜の海を照らし、遺族や檀家らが故人の冥福を祈った。

同寺によると、1703年に関東地方を襲った元禄地震の大津波により小湊の住民400人以上が亡くなった際、溺死者の弔いと慰霊のために始まったという。現在では、檀信徒の先祖をはじめ、戦没者や水難者への供養としても行われている。

例年、遊覧船で洋上に出て灯籠を流す形式で行ってきたが、昨年から新型コロナウイルス感染拡大防止のために、実施場所を同港内に移した。

当初は10日の実施を予定していたが、台風の影響で24日に変更。午後7時ごろ、一同は同寺を出発。灯籠を手に、湾まで練り歩いた。

海では、僧侶らがお題目を唱えながら、大灯籠約40基、小灯籠約540基、水塔婆約400基を海へ。遺族や信徒らは、海に浮かんだ灯籠を眺めて手を合わせ、故人を思う静かな時間を過ごした。午後8時、約10分間の花火が打ちあがり、会を締めくくった。

家族4人を弔うために、初めて参加した埼玉県の50代女性は「たくさんの灯籠を浮かべてもらい、水塔婆も一枚一枚読み上げてもらえて驚いた。コロナ禍の中でも立派に弔ってもらい、とてもありがたかった。ちゃんと成仏してもらえたら」と感謝した。

【写真説明】海に浮かぶ灯籠=鴨川

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