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大山千枚田で稲刈り 鴨川

2021年08月29日 03時00分
「日本の棚田百選」の一つ、鴨川市の大山千枚田で28日、棚田オーナーによる稲刈りが行われた。県内外から66組約260人が参加。セミの鳴き声が響く棚田で鎌を手に、一束一束稲を刈り取り、農作業の一端を体験した。

農業従事者の高齢化や後継者不足で耕作が放棄される棚田の保全策として、平成12年から始まったオーナー制度。棚田を区画単位で契約し、田植えから稲刈りまでの農作業を体験できる。

今年は県内外の158組がオーナー契約している。

例年は2日間で実施するが、今年はコロナ対策として、参加者を分散させようと、27日から30日までの計4日間の日程に。

千葉市から来た黒沢祐貴君(10)は、稲の刈り取りに大量の汗を流し「鎌の使い方が難しい。上手に刈り取るためにはリズムが必要」とこつを語った。父の英朗さん(42)は「コロナでなかなか外に連れ出すことができなかったけど、ここなら密にならずに済む」と笑顔。

市原市から来た30代女性は今年で9回目の参加。職場の同僚たちと毎年作業し、親睦を深めているという。「農作業の後に皆で食べるランチがおいしかったけど、今年はお預け」と少し寂しそうだった。

夏の棚田を写真に収めようと集まったカメラマンらの姿も見られた。船橋市から同好会の5人と一緒に来たという渡辺代志子さん(70)は「県内でも一番広々としてすてきな棚田。朝日や夕日に照らされるシーンを撮りたかったけど、宿泊が必要になるのでやめて、今年は昼の棚田を撮ります」とご機嫌だった。

刈り取った稲は約1週間後に脱穀され、10月ごろオーナーへ発送される。

【写真説明】稲刈りをする家族連れ=鴨川

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