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熱海市に職員2人を派遣 館山

2021年09月04日 03時00分
館山市は8月31日、7月の土石流災害で多量の災害廃棄物が発生した静岡県熱海市に、市職員2人を派遣した。おととしの台風災害を経験し、災害廃棄物処理に知見があることから、環境省の災害廃棄物処理支援員制度を活用して、熱海市から派遣要請があった。職員2人は同市の現状を視察し、廃棄物の円滑処理に向けてアドバイスするなどの支援活動をした。

同制度は、これまで災害廃棄物処理を経験した地方公共団体の職員を支援員として登録し、発災時に被災地を支援してもらう仕組み。今年5月に新たに設けられた制度で、今回が全国で初めての派遣となった。

支援員として派遣されたのは、秘書広報課の佐野能弘課長(今年3月まで環境課副課長)と環境課一般廃棄物係の半沢大係長。

おととしの台風災害後、大量に出た災害ごみの仮置き場の運営、被害家屋の公費解体など同市の災害廃棄物処理の最前線で活躍した職員だ。

現地に出向いた2人は、被災現場や災害ごみの仮置き場などを確認した上で、熱海市職員にアドバイス。災害廃棄物処理の要となる仮置き場の運営のポイントや長期化に備えて専属職員を配した館山市の取り組みなどを紹介した。

視察では土石流が住宅を飲み込んでいった現場などを目の当たりにしたといい、「ここを土石流が流れてきたんだと報道の映像と重なった。想像以上の被害で言葉を失った」と佐野課長。

膨大な土砂が流出した熱海市では、これから仮置き場の運営が本格化していくとみられ、佐野課長は「災害ごみの円滑な処理、片付けが、被災者の生活再建の歩みを進める。大量の土砂があるなど違いがあるが、館山の災害の経験を伝え、熱海の復興に向けて少しでもお役に立てれば」と思いを語っていた。

館山市では今後も必要に応じて支援を継続していく。

【写真説明】被災現場を視察する館山市職員ら=熱海

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