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館山・南房総定住自立圏共生ビジョン懇談会が初会合

2021年10月10日 03時00分
共生ビジョンについて意見を交わす委員ら=館山

館山、南房総の両市が共通した地域課題に連携して取り組む定住自立圏構想で、具体的な施策を盛り込んだ共生ビジョンの策定に向けた懇談会の初会合が8日、館山市コミュニティセンターであった。両市の各分野の関係者15人が委員の委嘱を受け、ビジョンの素案について意見をした。

共生ビジョンの策定に当たって、地域の関係者の意見を幅広く反映するため設置された懇談会。委員には医療、福祉、子育て、商工業、公共交通、議会など各分野の15人の関係者を委嘱した。

昨年7月に両市で結んだ定住自立圏形成協定では、交通や防災など互いに連携して取り組む10の政策分野を取りまとめている。今回策定を進める共生ビジョンは、来年度から5か年の計画で、圏域の将来像やより具体的な事業について定める。

両市で作成した素案では、実施する事業として▽中小企業支援▽データに基づく戦略的観光プロモーション▽生涯学習活動振興連携事業▽地域公共交通活性化推進▽移住定住・就業促進--など14の事業を掲げた。

両市共同で行う取り組みとして、例えば「中小企業支援」では新商品開発や起業支援などを一括してアドバイスできる総合窓口の開設、「観光プロモーション」では両市の観光協会が共同で行う事業への補助金交付、「移住定住・就業促進」では両市の移住定住と圏域企業への就業に関する情報の一元化や相談窓口のワンストップ化などを挙げている。

初会合では、中心市の館山市・金丸謙一市長があいさつに立ち、「館山市と南房総市は多くの共通課題を有し、すでに公共交通分野などで連携を行っているが、さらに多くの課題を解決する方策として定住自立圏構想は極めて有意義な政策。活発なご審議をいただきながら共生ビジョンの策定作業を進めていきたいので、ご協力をお願いします」と呼び掛けた。

その後、事務局からの説明を受けた委員からは「動物に市境は関係ない。有害獣対策は共同でやるべき」「中学、高校から君津以北に進学される人が多いと聞く。地元の高校にいたからこそ地元への愛着もある。幼少期から高等教育までの教育環境充実を」などのさまざまな意見が上がっていた。

今回の意見を踏まえ、次回12月の第2回会議で原案をまとめ、パブリックコメントを経て、来年3月の第3回会議で完成させるスケジュールとなっている。

委嘱された委員は次のとおり。カッコ内は政策分野と推薦団体。◎は会長、〇は副会長。=敬称略

杉本雅樹(医療・安房医師会)
小汐聡史(福祉・社会福祉法人善憐会)
石渡秀嗣(子育て・館山市子ども子育て会議)
岡崎俊明(同・南房総市子ども子育て会議)
進藤誠(雇用・館山公共職業安定所)
井月昇(商工業・館山商工会議所)
熊沢洋介(教育・安房西高校)
上条長永(観光・館山市観光協会)
堀江洋一(同・南房総市観光協会)
本間裕二(公共交通・館山市地域公共交通会議)
八代健正(移住・NPO法人おせっ会)
〇小高栄二(金融・館山市金融団)
室厚美(議会・館山市議会)
関寿夫(同・南房総市議会)
◎鳴田真也(外部有識者・県総務部市町村課)

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