ニュース

来年の「やわたんまち」に向け三軒町が対策検証 館山

2021年11月09日 03時00分
山車を引いて町内を練り歩く三軒町の若衆ら=館山

館山市北条地区の三軒町で6日、感染防止対策を徹底した上で来年の安房国司祭「やわたんまち」に出祭できるか検証するための山車の引き回しが行われた。ワクチンの2回接種証明が参加の条件で、飲食や酒類提供を禁止するなどルールを設け、約100人の老若男女が町内を練り歩いた。

おととしの台風災害からコロナ禍と3年連続で祭典のみとなったやわたんまち。例年、安房一帯から神輿の渡御があり、北条地区の5町内が山車・お船を引き回すが、5町で祭りを統括する「年番」はコロナ禍でも祭典で引き渡されており、来年は三軒町が年番を務める予定だ。

来年、祭りが開催されるかは未定ではあるが、ワクチン接種率も高まり経済活動も動き出しつつある。同町では、「ウィズコロナの中でも祭りができるか、先頭に立って検証せねばならない」として、山車の点検も兼ねて今回の町内引き回しを検討してきた。緊急事態宣言が解除となったため開催を決めた。

この日は、3年ぶりの山車のお披露目に、若衆が真剣な面持ちで縄を握った。太鼓と笛が響き渡り、引き回しが始まると久々の山車を一目見ようと住民らが顔を出し、70代女性は「やっぱり太鼓の音は元気が出ますね」と笑顔。安房高校横の山車小屋から北条海岸までぐるりと町内を回った。

来年、若衆頭を務める島野一真さん(32)は、「一連の流れを振り返り、より厳しい対策を検討したい」と引き締まった表情。3年ぶりの山車引き回しには、「うれしい。若い子が減る中だが、祭りの楽しさを伝えたい」と思いを語っていた。

世話人長の岸本正一郎さん(56)は、「コロナ禍で賛否両論あるとは思うが、長らく先人が続けてきた伝統文化。来年の開催に向けしっかり検証したい」と語り、「コロナを吹き飛ばす思いを込めて、町内を回ってほしい」と若衆に呼び掛けていた。

この記事の画像一覧

Ads