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草刈りサミットで10組が技術競う 鴨川

2021年11月12日 03時00分
草刈りを行う参加者=鴨川

鴨川市平塚の耕作放棄地で10日、草刈りをスポーツとして楽しみながら里山の環境を保全する「BOSO(房総×防草)草刈りサミット2021」が開催された。鴨川市中山間地域等活性化協議会の会員を中心に10組が技術を競い、今年は川代地区が王座に就いた。

同協議会と、スポーツによるまちづくりに取り組む一般社団法人ウェルネスポーツ鴨川が共催。草刈りを競技とすることで、耕作放棄地の維持管理などの地域課題を楽しみながら解決しようと、2018年に始め、今年で4回目。

2人1組でチームになり、割り当てられた区画で草を刈る。女性が地面、男性が斜面を担当するなど、チームはそれぞれの作戦を実行していた。セイタカアワダチソウなど雑草が繁茂していた約2000平方メートルの耕作放棄地は、約2時間できれいな棚田の姿を取り戻した。

草刈りに伴う筋活動などについて研究している、国際武道大学の笠原政志ゼミの大学院生らも参加した。「草刈りは体幹がかなり鍛えられるという研究結果や、農家のテクニックの高さを実感できた」と2年の刀根隆広さん(25)。地元農家の島津正さん(73)は「皆高齢になり、自力で草刈りをできる人は少なくなってきたので、こうして若い人が来てくれて助かる」と感謝していた。

協議会の役員らが審査。刈った後の草の倒れ方、まとまり方、株高、刈る際の動作の効率の良さなどを評価した。

表彰式で、優勝した川代地区チームの2人は全力のガッツポーズ。2位は大幡地区、3位は貝塚南部工区だった。

これまでは農家や関係者のみで行ってきたが、ウェルネスポーツ鴨川の岡野大和専務理事によると、コロナ禍がなければ、一般参加を受け付け、地域内外を巻き込んで大々的に展開する計画だったという。

「安房全体で展開し、リーグ戦にして毎週どこかで開催できれば。都会の人ならお金を払ってでも参加するし、ツーリズムとして成立すれば、地域の収入源にもなる」と構想を語り「競技会場の候補地や、大会へのスポンサーも募集中。ぜひ立候補してほしい」と話していた。

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