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選ばれる学校になるには 館山・南房総の高校意見交換会

2021年11月21日 03時00分
意見交換する関係者ら=館山

館山市と南房総市にある高等学校の今後の在り方を検討する意見交換会が17日、館山市役所で行われた。両市内にある7校の校長らが「地域内外から選ばれる学校になるための環境整備」など3つのテーマで、課題や対策などについて意見を交わした。

人口減少、少子高齢社会の中で、時代に対応した柔軟な発想と多様な連携のもと、地方創生の実現に向けて新たな活路を見出し、施策の参考にすることを目的に平成26年度から館山市が開催している意見交換会。

今年度は、両市で進める定住自立圏構想の一環で、南房総市教育委員会、安房拓心高なども加わり、より多くの意見を取り入れる形に。館山市の金丸謙一市長、各部課長、職員、両市の各高校、通信校、特別支援学校の校長ら、21人が出席した。

「地域内外から選ばれる学校になるための環境整備」のテーマでは、館山総合高が海洋科を目指す県内の生徒が県外の学校へ進学している現状を踏まえ、「寮の完備を軸に入学者の確保を図るべき」と意見。

移住を支援するNPO法人おせっ会の八代健正代表は、寮を民間に委託する案や進学を通じて移住、定住した例などを示し、館山海上技術学校は、姉妹校のある熊本県のまちぐるみでの入学促進の取り組み例も紹介した。

公共交通機関が乏しい安房地域では、スクールバスを保有する私学へ進学する生徒も一定数存在することにも話題が上がり、安房西高は3年前から鴨川方面にスクールバスを導入したことで、入学者のいなかった中学校からの入学者を獲得できたという実績を上げ、交通の利便性を上げる重要性を訴えた。

その他、「魅力あるまちづくりにおける高等学校の役割」「高校教師からみる、通信サポート校に求めるもの」については、地域、民間との連携、早い時期から高校や郷土愛を高めるためのアピールなど、幅広い視点からさまざまな意見が飛び交った。

館山市企画課担当者は、「館山市単独ではなく、地域のこととして南房総市と課題を共有できたことは大きな成果で、今後も継続していきたい。寮などについては具体案も出たので、行動に移していければ」と話していた。

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